「台所だけ水圧が弱い」は、ポンプやタンクより“分岐以降の局所トラブル”が本命。切り分けは静圧と流量の二本立てで進める。まず家全体の基準を把握するため、洗濯蛇口などにゲージを仮接続し静圧(ポンプ停止時の保持)と動圧(吐水中)を記録、他室が正常なら台所支系に絞る。次に台所側で①吐水口の整流キャップ(泡沫器)の目詰まり清掃、②混合栓カートリッジのストレーナ洗浄、③止水栓の全開確認とスピンドル固着点検、④フレキホースの内層はく離・折れ癖、を順に潰す。改善がなければ“バイパス試験”。シンク下で給水(または給湯)フレキを外し、ホースでバケツへ直結してL/分を測る→勢いが回復するなら蛇口本体の抵抗が原因、直結でも弱いなら配管~止水栓手前の閉塞を疑う。古い亜鉛めっき鋼管は錆瘤で断面が絞られやすく、エルボやチーズに砂鉄が溜まる。給湯側だけ弱いなら、給湯器入口フィルタの詰まり、減圧弁や逆止弁の固着、サーモ混合弁の不良が定番。給水・給湯とも弱いが他室は平気→台所支系の途中にある分岐継手や床下バルブの半閉、リフォーム時のバルブ置き忘れ(キャップ残存)もある。エア混入の判別は、開栓直後の“プスッ”“断続吐水”と微細気泡で分かる。家中で出るなら吸込側の気密不良(呼び水栓Oリング、チャッキ/フート弁、継手シール)が犯人だが、台所だけなら給湯器の過熱気泡、混合栓の逆流(クロスリーク)で片側に空気が回っている可能性が高い。クロスリークは、給水の止水栓を閉めても給湯側から水が逆流する/逆も然り、で判定。対処は原因別に、整流キャップ・ストレーナ清掃とカートリッジ交換、止水栓・フレキの更新、給湯器入口フィルタ清掃と逆止弁・減圧弁の交換、混合弁不良の修理で蛇口本体を健全化。配管閉塞は、床下点検口から台所支系を“短く太く真っ直ぐ”に引き直すのが近道で、古管なら柔軟配管(架橋PE・二層管)で曲げ点を減らす。エア混入が系統起因なら吸込配管の再シール(PTFE+シール剤)とチャッキ/フート弁の更新、呼び水系Oリングの総替えを先行、改善後に全蛇口を開けてエア抜き。再発防止は、ポンプ直後に20〜50µmの前置きフィルタとYストレーナを設け、台所支系にも点検式ストレーナを一個、止水栓は全開/1/2回転戻しで固着防止、混合栓は品番を控えて年次でカートリッジを予防交換。作業は必ずブレーカーOFF・減圧・受け皿準備、ねじは締め方向にPTFEテープ8〜12巻、再加圧後に漏れとエア噛みを確認。ここまでの手順で「バイパスで勢いが戻る=蛇口側」「直結でも弱い=配管側」「家中で気泡=吸込側」の三択に収束し、台所だけ弱い症状はほぼ解消できる。地域での手配や比較を急ぐ場合は、検索語に「井戸ポンプ修理 牛久市」を含めて近隣拠点・夜間対応・到着目安・口コミを横並びで確認し、台所支系の配管写真やバイパス試験のL/分、静圧・動圧の実測値を事前共有すると、現地診断と復旧が速い。