イタチ駆除の相見積もりのコツは「同条件で比べ、仕様と数量で選ぶ」。まず現地調査の質を見極める。足跡粉・カメラ・在室判定・外周動線の確認があり、封鎖想定箇所を平面図に落としてくる業者は有力。逆に数分の覗きで“一式”金額だけ出す、夜間の即時封鎖を迫る、忌避剤だけで解決を謳うのは避ける。見積は数量表必須。封鎖箇所の位置・寸法・材料・固定方法・ビスピッチ・保証年数まで明記させる。材料はSUS金網(6〜9mm目)や1.0〜1.2mm厚パンチングなど品番・板厚・目開きが書かれているか、固定は内側からの機械固定か、通気と雨仕舞いを殺さない納まり(面戸・捨て水切り復旧)が設計に入っているかを確認する。工程は追い出し→一方向ゲート運用→日中の恒久封鎖→清掃・消毒→防臭シーラー→再監視の連続が語れるかが鍵。発泡ウレタン厚盛りやコーキング頼みの“塞ぐだけ”提案、捕獲だけで封鎖を提案しない、法令やSDSを示せない会社は再発リスクが高い。追加費用は地雷になりやすいので、高所・足場・夜間・二次訪問・在室延長・産廃・駐車・交通の発生条件と上限単価を事前に固定。保証は“封鎖箇所からの再侵入”が一般的で、期間・対象外(台風被害/未施工部/餌管理不良)・出張費の扱いを条文化する。成果物は写真付き封鎖台帳(箇所番号・材質・固定仕様)と施工前中後の定点写真、薬剤SDS、清掃・消毒の記録。比較の実務は、自宅の被害ログ(音の時間帯・臭い・シミ位置・外周動線)をテンプレで用意し、各社が同じ前提で現調できるよう渡す。質問は効果的な“ふるい”になる。「在室判定はどうやる?」「ゲートは何日運用?不在確認の根拠は?」「通気量と雨仕舞いを落とさず塞ぐ具体納まりは?」「使用する金網とパンチングの板厚・目開きは?固定ピッチは?」「オゾンや薬剤の再入室時間とSDS提示は?」「最終確認は散布や勘ではなく何で検証?」の答えで技量が見える。支払い条件も重要で、着手金の有無、検収基準、分割やカード可否、クーリングオフ書面の有無を確認。地元拠点・固定電話・賠償保険加入・自社施工比率・再訪体制の明示がある会社は安定しやすい。三社以上で同仕様・同数量・同条件の見積を並べ、最安ではなく“再発率の低さ×仕様の妥当性×追加費用の透明性”で選ぶと、結果的に総支出が抑えられる。